わたしのヴァレンティノ

作詞・作曲:佐野真於子

遠くからゆっくりと近付くように

美しく足が動いている

いつかは駄目になるなんてことは到底考えない

今日は人生の終わりの日だというのに

 

3つの電球 イエローの用紙

見張りのように腰をかがめた

カップに波うつミルク

 

嫌いになっても良いと思うのはとても悲しいことだけど

あなたはわたしのヴァレンティノ

もう二度と重い荷物を持って歩き回ることもないだろう

 

素敵なヴァレンティノ 頬杖の上から下まで

素敵なヴァレンティノ 星空と同じに輝く泡の様に

 

明日はトラになる いつもの手をとって

線路の石を拾うのは明け方の楽しみ

聞こえる鉄の音

 

袋から飴を取り出すようにちらつかせてみたいけれど

あなたはわたしのヴァレンティノ

もう二度とつま先を見つめて黙り続けることもないだろう

 

素敵なヴァレンティノ 頬杖の上から下まで

素敵なヴァレンティノ 星空と同じに輝く泡の様に