プリメイラ

作詞・作曲:佐野真於子

あの頃 とても年をとっていた

細い影の上を綱渡り

足の指をいじりながら飛行機の音を聴いているよ

いつだってそうかもしれないね

「人生は」と歌うこどもの様な

最も足りないことを今日片手で持って行く 木の根っこならら

 

明日にはどう思っているか

本当にどうしようもなくな

 

静かに耳を澄ましながら テーブルにかんなをかけて出て行こう

あごに手をかざして考えるのは 雲のかからないときだけかな

気の狂いそうな日なんてのは 簡単にすぐ数えられてしまう

布にくるまってうずくまっても 明るい気持ちは隠せない

 

瞳の奥にはハクセキレイ

一羽も死ななきゃいいのにな

 

プリメイラ 恋をしているから

      桟橋からはどこまでも見渡せるよぅ

 

プリメイラ 恋をしているから

      こんなことが何だか、なんでか美しいんだよぅ